SLACKLINE LABORATORY(スラックラインラボラトリー)
北海道札幌市北区新琴似8条1丁目1−1 フロンティア西麻生2 B1
閉店後もスラックラインの普及活動は継続しています。
スラックラインとは、器具の設置が必要だったり、映像で流れるものはサーカスのように飛んだり跳ねたり、超人的な技ばかりなので、一般人とは無縁なものと思われがちですが、実は効率よく体幹と集中力を高められる、優れたツールです。
スラックラインとは、専用のベルトの上で遊ぶスポーツで、「綱渡り」といえば、想像しやすいでしょう。
【歴史】
1960年代のヨセミテで、クライマーが休養日や暇つぶしとして自身のロープやギアを使って綱渡りをしていたのが始まりです。ヨセミテはフリークライミング(自己確保以外の道具は使わないで上ること)発祥の地です。1980年代からは遊びからバランストレーニングの一つとして使われ始め、2000年以降はヨーロッパで流行し、その後、日本にやってきました。
【遊び方】
① スタティック
5㎝幅のナイロン製ベルトの上で、バランスを取りながらポーズや技をとる。
② ロデオライン
テンションをかけずに弛い状態でナイロン製ベルトに乗り、バランスを保つ。
③ トリックライン
5cm幅のナイロン製ベルトの上で、跳ねるなどエアー感を重視。
④ ロングライン/ハイライン
ベルトを30m以上の長さに張り、渡りきる。ハイラインは大自然の崖と崖の間など、高所に設置して渡りきること。
【器具】
2.5~5cmのナイロン製ベルトと、ベルトを巻き付ける器具、木を保護するため、布などで作られたツリーウェアが必要。
室内に置ける、可動式のスラックラインもあるので、簡単なトレーニングとして用いたければ、利用してみてもよいでしょう。
また、室内に2点の柱だけ設置して、スラックラインをしたいときにベルトを設置する、というお宅もあります。場所をとらないので、この方法もよいですね。
また、こちら「SLACKLINE LABORATORY」さんでもレンタルしているので、コンタクトをとって相談してみましょう。
【著名人による記述】
世界的に著名なウルトラマラソンランナー、40代で全米No.1トレイルであるアパラチアン・トレイルの最速踏破記録を樹立したスコット・ジュレク氏もスラックラインの愛好者。
著書「EAT&RUN~100マイルを走る僕の旅」で、スラックラインについて述べています。
ウルトラランナー界で生きる伝説と言われているスコット・ジュレク氏もこのようにラインに乗るのがほぼ不可能、とありますので、一般人が乗るのは不可能であることは察しがつくでしょう。
【一般人が体験した感想】
ランニング歴あり、アシュタンガヨガ歴あり、ケガのため運動制限がかかった私が体験してみました。
きっかけはスキー選手の知人に声をかけていただき、近くの公園でスラックラインを体験できることになりました。ジムやアウトドアのイベント会場で見かけることはあっても、自分には無理だろうと敬遠していましたが、知っている人から近所の公園で、と言われたらやってみようという気になるものです。話をきくと、スキー選手は夏場、トレイルランニングなどで体力づくりをするほか、このスラックラインも使うとか。確かに、知人のスラックラインに遊びに来るのは、スキージャンプの選手や、スノーボードの選手が大勢。
彼らが普通に乗って歩いているのをみて、足をかけてみましたが、こんなに震えるかというくらい太ももから体全身がブルブル震えて一秒も持ちません。自分も周囲も爆笑です。両方からガッチリ手を支えてもらってようやく進めます。何回か通ってようやく、14秒乗れました。未だに、一人で進む、という技(?)は達成できていません。
ただ、体幹は鍛えられているのがわかり、乗る、という行為を何度も続けていたら、体の芯から熱くなり、地味に大量に汗をかき始めました。ヨガをした後のような歪みが取れた感覚があり、経験からですが、姿勢矯正や肩こりや腰痛にも効果があると思います。
【結論】
スラックラインは体幹トレーニングに大変効果があり、バランス感覚も養われます。
スポーツをしている人はもちろんのこと、姿勢がよくなることから、普段の生活でも腰痛などの生活習慣からくる痛みが起こりづらくなるでしょう。
不安定な状態を経験することで、人に頼らない自重を使ったトレーニングができることから、集中力が高まり、結果精神的な安定感を得ることもできます。
しかも初心者は全員震えて笑えるという可笑しみつき。
これは体験せずにはいられないでしょう!
コメント